キリスト教の精神にもとづく保育
キリスト教の精神に基づき、園児の人格を認め、神の愛を持って保育にあたります。
子供が神から世界で唯一のいのちと人格を与えられた存在として、イエス・キリストを通して示される、神の愛と恵みのもとで育てられ、今の時を喜びと感謝をもって生きようとする人格形成を目指す保育です。
遊びを中心とした保育をおこない、集団生活を通して、自ら成長する力を持つ子どもの育成をめざします。
天満保育園の子ども
- 自信を持ち、 明るくのびやかな子ども
- 心豊かで、忍耐のできる子ども
- 自分の意見を持ち、みんなと協力する子ども
- 創造性を持ち、 意欲的に表現する子ども
- 自分が、神さまから愛されているかけがえのない存在であることを知り、自分と人とを愛せる子ども
2025年度 年主題
ともに
2025年度 年主題聖句
「わたしはあなたと共にいる。」
イザヤ書43章5節
歴史とともに歩む、地域に根ざした保育


天満保育園は、1935年(昭和10年)、キリスト教宣教師E・Nチャップマン氏をはじめとする多くの方々の尽力により、那智勝浦町で最初のキリスト教保育園として開園しました。以来、80年以上にわたり、地域の子どもたちの心と体の成長を見守り続けています。
この地域は、まぶしい自然の豊かさに包まれた土地でありますが、その反面、台風や豪雨も度々起こる土地でもあります。なかでも、2011年の台風12号による甚大な被害は、町内に深い傷を残しました。
私たちはその経験を通して多くを学び、命を守る保育の重要性を強く実感しました。現在では、防災設備の整備や避難訓練の強化、避難所としての機能の確保にも力を入れています。
常に子どもたちの「今」と「未来」にむけて環境づくり、未来の子どもたちに安心と希望を届けることを使命として、保育の現場に立ち続けたいと思います。
2025年現在も、長い歴史の中で育まれたあたたかな保育と、神の愛をもって保育にあたるというキリスト教の精神を大切にしながら、地域の皆様とともにあゆみ続けています。
今、そして、これからの子どもたちと共に



天満保育園には鉄筋コンクリートの円柱型シェルターが園舎に隣接しています。これは津波が来た時に垂直避難が可能となるよう設計されたものです。
去る2011年9月2日紀伊半島豪雨災害が起こり本園も床上70cmの浸水、園舎一部損壊の被害をうけました。その日以来、子ども達が安心安全に日々を過ごせる園舎の建築が最大の祈りとなりました。
私達は、那智勝浦町内での高台移転先をくまなく探しましたが、町内に安全な高台を得ることが出来ませんでした。そこで従来の危険を伴う国道を横断する避難パターンではなく、現在地で垂直避難可能な現園舎の形となりました。現在では、毎月の避難訓練をする中、津波対応の時はシェルター屋上への訓練を行います。子ども達が、らせん型のスロープを上手にのぼっていくと高い空が広がります。
この美しい空の下でこれからもずっと神様に守られながら未来を生み出す子ども達と共に歩んでいきたいと思います。